庭園囲碁会について

庭園囲碁会のきっかけ

 庭園囲碁会は、大学囲碁部のOBOGの仲間からスタートしました。学生時代には、各大学で囲碁交流会をしてきました。そして、その内の何人かで卒業後も定期的に集まり、碁会所や囲碁カフェや大会、囲碁イベント等、様々な場所で囲碁を打ったり、プロの対局を見に行ったりしてきました。結婚し、子供が産まれても来てくれている人もいます。そうした所から輪が広がり、様々に知り合ったりした方を加えたりし、現在に至ります。そして、ある時、庭園散策が趣味のメンバーの一人の「庭園で囲碁を打ちたいですね」との発想から、庭園囲碁会が立ち上がりました。

 日本には、多くの庭園があります。しかし普通、中々そういう場所に行く機会はありません。だからこそ、囲碁を通じ、そうした機会があると良いと思っています。庭園の多くは、歴史的で、重要な文化財がある所も多く、非常に価値のある場所です。私たちの住む近くに、そうした場所があり、そして施設を貸し出してくれています(ここ重要、笑)。それを利用しないのは、非常にもったいないと思っています。そうした貴重で美しい場所で囲碁を打てるのは、庭園散策も兼ねて一石二鳥です。普段、同じ所で打っていたり、又、ネットで囲碁が打てるので、外に出掛けて打たないことも多い中、たまには庭園という場所で囲碁を打つことは、とても新鮮で良いと思います。これ、中々日常で味わえないことです。さらに、皆で庭園で撮る写真も、未来への宝物になると思います。

 そうした中で、社会的な新型コロナ流行の影響拡大により、会を延期・中止したこともありました。しかし、私たち庭園囲碁会は、感染対策をしつつ活動を続けてきています。

庭園囲碁会の歩み

実績
 ・2020年11月 東京都立殿ヶ谷戸庭園 紅葉亭にて、第1回庭園囲碁会開催

 ・2022年10月 東京都立小石川後楽園 涵徳亭にて、第2回庭園囲碁会開催

 ・2023年2月 東京都立浜離宮恩賜庭園 芳梅亭にて、第3回庭園囲碁会開催

    ・2023年5月 東京都立六義園 心泉亭にて、第4回庭園囲碁会開催

    ・2023年8月 東京都立清澄庭園 涼亭にて、第5回庭園囲碁会開催

    ・2023年11月 文京区立肥後細川庭園 松聲閣にて、第6回庭園囲碁会開催

    ・2024年2月 東京都立向島百花園 御成座敷にて、第7回庭園囲碁会を開催

    ・2024年6月 旧田中家住宅 日本間にて、第8回庭園囲碁会を開催

    ・2024年9月 豊島区立目白庭園 赤鳥庵にて、第9回庭園囲碁会を開催

 ・2024年12月 東京都立浜離宮恩賜庭園 芳梅亭(②)にて、第10回庭園囲碁会開催

 ・2025年2月 東京都立小石川後楽園 涵徳亭(②)にて、第11回庭園囲碁会を開催

予定
 ・2025年5月 山手イタリア山庭園 ブラフ18番館にて、第12回庭園囲碁会を開催予定

庭園囲碁会とは

 当会発起人である代表幹事が庭園内の和室等、借りられる場所を探し貸し切って、囲碁を打つ活動をしています。場所は、主に都内ですが、埼玉県川口市での開催もありました。将来的には、他道府県も考えております。

 尚、名物は、庭園散策と囲碁だけではありません。代表幹事厳選のおやつ(お茶付)等の時間も、当会の魅力です。

 活動は、現在3ヶ月に1回のペースです。毎回来る人もいますし、たまに来る人もいます。

 メンバーは、主に大学囲碁部で囲碁をやっていたメンバーですが、途中から入ったメンバーもいます。現在活動しているメンバーの年齢は、20代~30代です。大々的な広報活動は、これまでしておりませんでしたが、気兼ねなく参加できる会として、少年・少女から高齢の方まで、気兼ねなく参加出来る会を目指しております。

 棋力の差があるメンバーもいますが、原則、対局の振り分けは、ランダムで決めています。対局終了後は、他の対局が終わっていない場合等でお待ち頂くことがありますが、幹事が次の対局をアプローチします。対局したくなかったり、他の対局を見ていたい場合は、ご申告下さい。ご不明な点があれば、お気軽に3人の幹事へお問い合わせ下さい。

庭園囲碁会の流れ

 集合(主に現地) → 対局 → 昼食 → 対局 → おやつ → 庭園散策 → 終了 → 夕食(打ち上げ)

 ※全て参加自由です。 ※おやつは、代表幹事が各地の名産等を振る舞います。 

 ※麦茶等の飲み物を提供しており、飲み放題です。遠慮なく貰って下さい。

 ※最近は、おやつの追加をかけた、13路OR9路1本勝負を行っています。

参加費について

 庭園の入園料 + 貸室料の分担+飲物・おやつ代で、2,500円(各回の詳細はお問い合せ下さい)。

 ※これ以外に年会費や販売等の類は、一切ありません。1回毎の参加費です。これにお昼代で一日いれます。

 ※代表幹事曰く「〇〇開催の時は赤字でした」と、赤字の時もある程ギリギリ・ボランティアで活動中です。

 ※尚、余分が生じる場合は、新たな企画等で参加者へ還元したり、参加費等の調整を行っています。

碁盤や碁石や時計について

 幹事にて持参しています。スーツケース重いです(笑)。是非参加して味わって下さい。当会の名物の一つ。

 時計は、一部持参しますが、ほとんど使用しておりません。時計は、スマホアプリ等も活用します。希望制。

私たちの特色

 ①自由。 参加・不参加、参加時間自由。年1回でもOK。特段、煩わしいことはありません。気兼ねなく、参加したい時だけ自由に参加できることが、この会が他会と一線を画する所だと思っています。

 ②非営利。 月会費や販売、その他寄付等は一切ありません。あくまでも自らの分のみの負担です。参加毎の費用負担で、募集時には参加費を計算して提示しますので、事前判断出来ます。

 ③勝負重視の猛者の練習場とは違う雰囲気。 真剣勝負ですが、強い指導等はなく、気軽に打てます。もちろん宿題や課題等は無し。自らのペースでOKです。初心者・初級者等は、有段者に気軽に教えてもらえます。

 ④囲碁以外の魅力。 代表幹事厳選のおやつの時間、代表幹事が案内する庭園散策の時間等があります。特に、公式のガイド情報等で仕入れた知識に基づく案内は、参加者でない道行く人からも聞かれる程です 

庭園囲碁会への思い

 庭園囲碁会前身の、数ヶ月に1度ほどの囲碁交流会含め、今まで仲間内だけで行っていた会。それは、それで事足りたため。自然発生的に増える位で丁度よかった。そのため、今までほぼ募集せず、ひっそり活動してきた。

 しかし、周りを見れば、コロナ禍等で、アマチュアが参加できる大会が少なく。一部の碁会所を覗けば、初見の級位者レベルだと、常連の段位者等が幅を利かせ、自由にノビノビ出来ないことも目にした。囲碁をしたいけど、まだまだ弱くて等と出来ずにムズムズしている方は、意外と多いと感じている。

 例えば、こういう光景が心に残っている。ガラス張りの碁会所を外からニコニコして覗く子供と、お母さん。室内には、対局中の何人かの方々。ガラスの前で、その囲碁を眺めている親子。私は、お客の一人として中で対局中。聞こえてきたのは「面白そー」「楽しそー」「何、あれ」「へ~、すごいな」・・・そういった興味を持った声を出す子供と、その母親。親子が眺めること10分以上だったろうか。しかし、さすがに疲れたのか、ウキウキしながら、その子供と母親は帰って行った。ここで思ったのが、この碁会所は非常にもったいないと。誰か声を掛けて色々と話してあげれば良いのに、誰一人、声を掛けていなかった。全然知らない囲碁を初めて見て、10分以上も他人が打っているのを見ているなんて、中々こうした親子連れはいないのではないか。大体は数十秒以内に「ふ~ん」でバイバイだろう。しかし、10分以上。当時は「えっ、まだいるんだ、笑」と思った。

 意外と言われないが、実は、細かい優しさが出来ていない所は、囲碁関係に限らず結構あると思う。それが、大事なチャンスを失っているのではないか。

 だからこそ個人的には、流行の言葉で言えば、囲碁界はブルーオーシャンであるとみている。まだまだ伸び代がある。しかし、中々誰も手を上げない。上げても、今までの枠内だったり。色々見ていて、個人的に「おしい」と思うようなことも、今一歩足りなかったり。

 そもそも若い人の中では、趣味ではなく、競技として強さを求めるような場所はある。しかし、そんな強さを求めない趣味の人がゆっくり楽しめる所は、ほぼない。対局となると、勝負に拘り勝負で終わる。しかし、違う趣味もあって良い。勝ち負けより、楽しめたかどうかが重要な所もあるべきだ。負けたら楽しめないとしたら、しっかり勉強する人と、自然と離れてしまう人が出てくる。結果、負けず嫌いな勉強派しか残らない。幸い、ネットがあるが、これが特に勝ち負けと勉強に特化している。

 それに比べ、高齢者の中では、老人会や地域活動等による趣味の活動や、大会を目指した強豪同士の点数制の囲碁会等、充実している。しかし、そこに若い人・同年代問わず、新参者が入りにくいという特徴がある。既に仲間が出来ている場合が多く、又、苦労して仲間になっても、囲碁以外の付き合いが多かったり、色々と気苦労することもある。活動日数も多く設定され、時間作り等も慣れるまで大変だと思われる。

 そういう中で、私たちの庭園×囲碁は、自己評価だが斬新だと思う。何より、そこから漏れた人にも楽しんでもらいたい。私は提案者ではない平幹事だが、聞いた時も実施後も、これは良いと思った。理由は、囲碁のデメリットと庭園散策のデメリットの両方を相殺することだ。まず、囲碁のデメリットは、既に書いたように、勝負オンリーの楽しさになりがちだということ。又、庭園散策のデメリットは、交通費と入園料を払いながら、基本的に庭園を1周して終わりで短すぎることだ。それでは中々楽しめないだろう。本来の庭園は、1回行って1・2周して1時間位の修学旅行生的なものではないはずだ。その場を楽しみ、ゆったりと感じ、現実との対比を求める場、そしてそこを日常として「使用する」場であるはずだと思う。つまり、日常と共にあるものであるはずなのだ。しかし、1周まわって写真を撮って終わる庭園散策では、本来のメリットを出せないと思う。

 よって、庭園囲碁会は、これら囲碁と庭園散策のデメリットを相殺し、メリットだけにする会だと思っている。囲碁も庭園も楽しみたい、そういう会がこの会だと思う。

庭園囲碁会の現在の新型コロナ対策

 ①マスクは現在推奨、任意となります。

 ②手の消毒、検温の実施(幹事にて、アルコール消毒剤、及び表面で測る体温計を用意済)

 ③体温が37.5℃以上ある方や、体調に優れない方の参加のお断り(当日不参加時の費用徴収は一切ありません)

庭園囲碁会の幹事

 代表幹事    :石心斎さん(学習院大学囲碁部OB)

 幹事      :ONさん(昭和大学囲碁将棋部OB)

 幹事(HP等担当):カラー(東洋大学囲碁研究会OB)

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